いい恋愛?『さみしさの周波数』


先週は涙腺がゆるみっぱなしの一週間だったので、昨日仕事帰りに寄った本屋さんでもついついその流れで、ちょっと悲しいけれど、ちょっと素敵な恋愛モノの小説を買ってしまった。乙一(おついち)さんの『さみしさの周波数』(角川文庫、平成15年1月初版、平成18年12月12版、457円税別)。

その中の「未来予報 あした、晴れればいい。」。最後の不意打ちに涙が止まらなかったけれど、前向きに生きていくきっかけをもらった主人公に少しは希望を持ちつつ、最後の「失はれた物語」で衝撃を受けました。私の身内にも10年近く植物人間状態になって、自宅で介護を受けていた人がいたから、植物人間になってしまった側の毎日の声を綴った内容に、ショックを受けました。