恒春の『海角七号』ロケ地巡り

実を言うと、台湾の大ヒット映画『海角七号』はDVDを買ったはいいものの、途中でディスク不良が起きて、続きをみていない。だから、そういえば若い男の子が台北から田舎に戻って、郵便局の手伝いを始めてたなぁ、くらいしかあらすじすら思い出せないのですが、今回年末年始に訪れた墾丁(ケイティン)でタクシーとうまく交渉できず、バスもうまく乗れず、結局墾丁大街から、バスターミナルのあるその映画の舞台「恒春」まで、何時間かかけて徒歩で歩くことになりました。大きなリュックサックを背負って、やっとたどり着いた隣町「恒春」が迎えてくれたのは、『海角七号のロケ地巡りが出来ますよ!』という至るところに掲げられたロケ地案内の看板でした。

恒春の街にいよいよ入ろうとしたところで、こんな看板を発見!
予想外のロケ地散策で、疲れなんて吹き飛んで、ワクワクしてきました。ああ、ここ「恒春」が映画のロケ地だったのですね。途中で、街で一番の人気らしい肉まん屋さんに若い旅行客の集団が集まっているのを、コンビニで食べたサンドイッチでお腹を膨らせていたのを少しばかり呪いながら(そのサンドイッチもプリプリのエビがいっぱい入ってそれはそれは美味しかったのだけど)通りすぎると、さらにロケ地散策を推奨する街をあげての看板がお出迎えしてくれました。

時はすでに昼過ぎ2時頃。この後、夜19時から始まる高雄のカウントダウンで呉克群(ケンジ・ウー)を見る、という一大イベントが控えていたので、与えられた時間は1時間ちょっと。全部を見て周ることは次回の台湾旅行にでもとっておくことにして、恒春に残っている城壁や東西南北に建てられた門のうち、一番保存状態が良く残っている「南門」から徒歩5分程のところにある郵便局へ行ってみることに。


「南門」が見えてきました。道のど真ん中にそびえる門を避けるようにロータリーのように円を描く道路。こういう場所がある街、好きです。台湾の街を歩いていると、意外とこの円を描く交差点(円環…と言うのかな?)に出会います。特に、高雄に多いような印象があります。

さて、やはり映画の影響か、台湾人なのか香港人なのか(たぶん大陸人ではなさそうな印象)カップルと男女の4人グループがそれぞれ私たちと目的を同じに、郵便局に向かってぞろぞろと歩いていきました。12月の最終日というのに台湾南部の街はポカポカと暖かく、墾丁(ケイティン)から吹いてくる海風の強さが暖かさを一生懸命消そうと吹き荒れていたけれど、それでも大晦日の雰囲気はなく、地元の人たちの日常がゆったり流れる時が止まったかのような田舎町。

恒春の『海角七号』のロケ地巡りは地図なしでも大丈夫!ちょっと歩くごとに、あと何メートルでどこそこのロケ地に着きますよ、という案内看板が立てられているので、迷うことなく行けます。映画が話題になった頃は、観光客もかなり多く訪れたのでしょうか?

さて、路地に入っていくと、どんどん住宅街になっていきます。洗車中のおじさんの横をすれ違ったり、もうすぐかな?と言っている間に見えてきました。

この郵便局が登場したそうです。(これは、これは、ちゃんと映画観終わらなくては・・・汗)

ロケ地巡りで写真を撮る私たちをしり目に、地元客がひっきりなしに訪れる郵便局。せっかくなので、建物の前で記念撮影をしてみたり。中では物産品販売を販売していたり、小さな郵便局ながら人で賑わっていました。

郵便局グッズも販売中!

ディズニーってのはどうかな?(笑)でも、このグリーンの郵便局の車、とっても粋ですね。

郵便局訪問が終わると、次のロケ地への案内板が目につきましたが、バスで高雄まで戻らないといけないので、なくなく断念。
映画のロケ地…ということもポイントだけど、このゆったりしたスターバックスもない田舎町(それでもセブンイレブンなんでも屋さんなどはあって便利)をもっとのんびりと散策したいなぁと思う。何か食べたりね・・・。


今回の旅は、本当に食に関して重きを置かなかったので、よくセブンイレブンにお世話になりました。それから、空腹をず〜っとこらえていた場面も多くて、想像以上にお金を使わずにすみました。

円高も手伝ってか、この食事は下記の通り。

まずは、空腹をこらえて遅い遅い朝10時半にありついた朝ごはん。エビのマヨネーズ和えが入ったおにぎり(27NTドル、約77円)、

ブルーベリーのジャム入りベーグル(25NTドル、約72円)、

梅味のお粉付きのカットグアバ(27NTドル、約77円)でしめて226円。

つづいて昼食。食べるところが見つからず、墾丁(ケイティン)の南湾まで辿りついた時に入ったセブンイレブンの外のベンチでランチ。こちらはエビのサンドイッチ(35NTドル、約100円)と砂糖入りの(!)凍頂ウーロン茶(20NTドル、約57円)。ああ、無糖を買おうと思っていたのに、砂糖入りを買ってしまった。ああ、ウーロン茶に砂糖は…暑い季節ならともかく、冬にはただ甘いだけでした。サンドイッチもパンやマヨネーズが甘めでしたが、プリプリのエビが美味しかったです。セブンイレブンもなかなかやりますねぇ!!さらに、サンドイッチとドリンクをセットで買うと割引セールだったらしく、思いのほかこちらも安く、トータルで約157円のランチとなりました。

そして?

高雄のカウントダウンライブでケンジ君(呉克群)を見終わり、ラッシュになる前にMRTでホテルのある駅まで戻ったら、既に深夜23時過ぎ。あまりの空腹と歩き疲れと睡魔で、とても外のお店で食べる元気もなく、ホテル近所の24時間営業のマクドナルドでフィッシュバーガーとポテトとコーラのセットをお持ち帰り。しめて105NTドル(約300円)。


というわけで、この日(2010年12月31日)の食費合計金額は、239NTドル(約682円、1NTドルを2.85円で計算)でした。

節約すれば、かなり節約できるのね〜と実感した一日でした。
こういう台湾の一日もありかなぁ。


追記。
ついでなので、交通費なども。

<2010年12月31日、交通費>
・新幹線片道切符が1490NTドル(約4247円)…台北から高雄の左営駅まで。前日の夕方、台北駅の自販機で購入。
・バス片道383NTドル(約1092円)…高雄の左営駅から墾丁の「墾丁大街」まで(高速バス)。支払いはバス乗車時に運転手さんに。どこで降りるかを聞かれます。また、切符は降りる時に回収されるので失くさないこと。
・墾丁から恒春まで0NTドル(約0円)…徒歩で移動のため
・バス片道262NTドル(約747円)…恒春から高雄駅(鉄道)まで。高速バスではなく、途中下道を走る路線でした。時間は余分に30分程かかりますが、知らない街をいろいろ車窓から眺めることが出来るので結構面白かったです。恒春市内の南門よりさらに北上すると大きなバスターミナルがあるので、そこで切符を買って乗車。そうとは知らず、バスターミナルの手前のバス停でバスを待っていたら、通りがかったおじさんが教えてくれました。
・高雄のMRT代???NTドル(約???円)…初乗り20NTドルだったかしら?3回乗って降りたけれど、メモしそびれて金額が分からず。トータルで250円くらいかなぁ。

<お買物>
・プラスチックの30cm定規…仕事で必要なので欲しかったのですが、恒春のなんでも屋さんで1つ9NTドル(約26円)で発見!台南の工場で作られたmade in Taiwanだそう。中国からの観光客向けなのか、それとも中国製品が増えたせいなのか、時計売り場などにいくとデカデカと「台湾製造」のシールが目立つところに貼られていました。ああ、時間があればあのなんでも屋さん風の雑貨屋さんの棚を一つ一つくまなく見てまわりたいなぁ・・・。こういうところで職業病が出てしまう。それにしても26円の定規なら、100円均一よりお安いですね(旅行代を加算したら、かなり割高な定規になることは置いておいて!汗)