『ムーミン谷の彗星』
『ムーミン谷の彗星』(ヤンソン/下村隆一訳、講談社文庫)を読み進めています。
- 作者: トーベ・ヤンソン,下村隆一,山室静,冨原眞弓
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/04/15
- メディア: 文庫
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読書家になりそびれた大人なので、一冊の本を読むのに時間が結構かかります(汗)。
新装版が出たよと教えてもらって、買うだけは買ってあったムーミン本。その後ゾクゾクと出版されているみたいですが、とりいそぎ彗星がやってくるお話を。
まず、やっぱりムーミンって可愛い!!コミックス版のムーミン君はかなりダサダサだったけれど、猪突猛進型の小説版ムーミン君、結構ファンになりそうです。
そして、スニフ。え?あの大きな動物?とアニメ版を見ていた人達に言われたけれど、小説版は「小さな動物」ってことで、小さな身体でムーミン達の冒険についていくへなちょこなのに、気だけは強い彼が愛おしく感じました!
最後はスナフキン!
彼氏にしたいナンバーワンとは、確かに。格言だらけで、とにかくかっこいい。
旅の感覚とか、モノの所有の感覚とか、旅行に行ったら素敵なモノを持ち帰ろうとしたり、写真で風景を切り取って持ち帰ろうとしたり。次から次へと色んな日用品や服を買ってみたり。そういう自分の毎日を見直したくなる発言が多くて、しっかりブックマーク。
そして、ムーミンとは直接関係ないけれど、あとがきで知らされる、日本語訳者の下村さんの壮絶な人生に、最後の最後まで考えさせられるお話でした。
よく「ムーミンがどなりました」と「どなる」という表現が多いのですが、原文もそんなニュアンスなのかしら?
フィンランド語→スウェーデン語→日本語の中で、そうなったのかしら?それともフィンランドでは「どなる」ことが多いのかな?
さ、この一冊でまたいろいろ気になることが出てきました。さあ、次は何を読もうかな?
今月は車検直前で書籍代がすっからかんなので、今までに買って、読んでいなかった本たちの中から、何か探してみようっと。(おっと、ここでもスナフキンに『持ち物をふやすというのは、ほんとにおそろしいことですね』(『ムーミン谷の彗星』ヤンソン著/下村隆一訳、2011年4月、講談社文庫、p.140より)と言われそう・・・。)
※追記。フィンランド語が原文だと思い込んでいましたが、実際にトーべ・ヤンソンさんはスウェーデン語で書かれたんですね。スウェーデン系のフィンランド人なのだそうで。フィンランドの歴史を知らなすぎました。訂正してお詫び致します><