『ムーミン谷の彗星』

ムーミン谷の彗星』(ヤンソン/下村隆一訳、講談社文庫)を読み進めています。

新装版 ムーミン谷の彗星 (講談社文庫)

新装版 ムーミン谷の彗星 (講談社文庫)


読書家になりそびれた大人なので、一冊の本を読むのに時間が結構かかります(汗)。
新装版が出たよと教えてもらって、買うだけは買ってあったムーミン本。その後ゾクゾクと出版されているみたいですが、とりいそぎ彗星がやってくるお話を。

まず、やっぱりムーミンって可愛い!!コミックス版のムーミン君はかなりダサダサだったけれど、猪突猛進型の小説版ムーミン君、結構ファンになりそうです。

そして、スニフ。え?あの大きな動物?とアニメ版を見ていた人達に言われたけれど、小説版は「小さな動物」ってことで、小さな身体でムーミン達の冒険についていくへなちょこなのに、気だけは強い彼が愛おしく感じました!

最後はスナフキン
彼氏にしたいナンバーワンとは、確かに。格言だらけで、とにかくかっこいい。

旅の感覚とか、モノの所有の感覚とか、旅行に行ったら素敵なモノを持ち帰ろうとしたり、写真で風景を切り取って持ち帰ろうとしたり。次から次へと色んな日用品や服を買ってみたり。そういう自分の毎日を見直したくなる発言が多くて、しっかりブックマーク。

そして、ムーミンとは直接関係ないけれど、あとがきで知らされる、日本語訳者の下村さんの壮絶な人生に、最後の最後まで考えさせられるお話でした。

よく「ムーミンがどなりました」と「どなる」という表現が多いのですが、原文もそんなニュアンスなのかしら?
フィンランド語→スウェーデン語→日本語の中で、そうなったのかしら?それともフィンランドでは「どなる」ことが多いのかな?

さ、この一冊でまたいろいろ気になることが出てきました。さあ、次は何を読もうかな?

今月は車検直前で書籍代がすっからかんなので、今までに買って、読んでいなかった本たちの中から、何か探してみようっと。(おっと、ここでもスナフキンに『持ち物をふやすというのは、ほんとにおそろしいことですね』(『ムーミン谷の彗星』ヤンソン著/下村隆一訳、2011年4月、講談社文庫、p.140より)と言われそう・・・。)

※追記。フィンランド語が原文だと思い込んでいましたが、実際にトーべ・ヤンソンさんはスウェーデン語で書かれたんですね。スウェーデン系のフィンランド人なのだそうで。フィンランドの歴史を知らなすぎました。訂正してお詫び致します><